糖尿病について~私の思い出話~
 糖尿病を持つ人の割合はこの50年ほどの間に50倍にも増加し、今や国民病ともいわれる病気となりました。60歳以上の方のうち34%が糖尿病かその強い疑いがあると推計されています。
 また、糖尿病になっているけれども適切な治療を受けずにいる方がたくさんおられるそうです。
 初期のうちはあまり自覚症状もなく、案外軽く考えている方が多いのではないかと思います。
 けれども、私は母が糖尿病を長年わずらった挙句に53歳という若さでこの世を去った悲しい思い出があります。当時は国原庵桑茶のことも知らず医学的な知識もほとんどなく、ろくな看病をしてあげられなかったのが今でも心残りです。
 糖尿病については様々なサイトや書籍で詳しい情報が書かれていますので、具体的な治療法や病状のことはそちらを参考にしていただければと思います。
 ここでは私の体験した糖尿病の恐ろしい体験をお話ししようと思います。

 私の母は小柄で色白ぽっちやりとした体型の、愛嬌があって親切でよくしゃべりよく食べる陽気なひとでした。20代前半に結婚して二人子供を産みました。祖母に聞いた話では妊娠中に食欲が非常に旺盛になりかなり食べ過ぎていたそうです。そのためか胎児が大きくなりすぎてしまい、どちらも4200グラム超えの巨大児でした。確かなことは言えませんがおそらくこの時に体内のバランスが崩れて妊娠糖尿病になっていた可能性があります。
 妊娠中には体内で分泌されるインスリンが効きにくくなって高血糖になることがあるそうです。この状態が進むと妊娠糖尿病になります。妊娠前までは血糖値に異常が出ないことも多く、発見が遅れることがあるそうです。家族に糖尿病の人がいる人や、肥満の人、妊娠中に体重が増えすぎた人に起こりやすいようです。
 出産後は妊娠糖尿病は改善されることが多いそうですが、妊娠時に糖尿病になった女性の30~60%が将来糖尿病を発症するといわれています。
 
 私が小学校4年の時に母が糖尿病と診断されました。見慣れない注射器と、血糖を測定する機械があったのを覚えています。
「お母さん何の病気なん?」 と尋ねると、
「糖尿病っていうねん。食べる量を計算したり注射せなあかんねん」と言っていました。
 それでもあまり深刻に考えていなかったようで、体調もそれほど悪くなかったので、いつしかカロリー計算はおおざっぱになり、山の中に住んでいて免許も持っていなかった母は病院に通うのが大変だという理由でインスリン注射もやめていました。
 これが間違いのはじまりだったと思います。(続く)
 
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